実物を見ると、やはり、値段だけのことはあるなと実感します。質感、作り共に緻密です。
まずは、
収納袋。特にコメントなし
黄色い軽合金Yペグ14本、フットプリントの収納袋。このペグ、メーカーはスノーペグと言っています。真ん中あたりにガイラインを縛って雪に埋めろと書いてあります。一見、コールマンのジュラルミンYペグ
または、メガホーンの会社Luxeの
と同じように見えます。
ソリステ最強と皆さんよく言っていますが、確かに石交じりの硬い地面は、ソリステの独壇場ですけど、あくまでピンペグなので、軟弱地盤には、ソリステはからっきし駄目です。
コールマンのジュラルミンYペグは少々硬い地面もOKだし、多少やわらかくてもOKだし、結構守備範囲が広いので気に入っています。構造上、曲がりにくいし。Jペグは先端のテーパーが片方なので、打ち込んでいくと多少角度が変わりますが、Yペグはまっすぐ入ります。
そんなわけで、私のペグケースには、
大型テント用に、ソリステ40×4本、ソリステ30×12本、小川のプラペグ25cm×15本
小型テント用に、ソリステ20×24本、コールマンジュラルミンYペグ18本
となっています。砂地に張るときは、やはり小川のプラペグと、ダンロップR-526についてきたプラペグですね。
床に広げ、あとはポールを3本入れるだけ、3本とも10mmとテントサイズの割りに太く、しっかりしてます。幕体のフックをポールにかけて、天頂部のカバーをして終わり。(ちなみに他社の2人用ドームテントは、ほとんど8~9mm径、同社アラック、ナロも9mm、ケロンは10mmで幕体素材もKerlon1800とスタイカと同じ)
ポールが太いために、この時点でしっかりテンションが掛かり自立します。ポールをスリーブに差す順番は、幕のペアになるスリーブに赤、白、無印と、印がついてます。私は、無印から挿します。天頂部のフックのリードが短く、一番下になったポールにしか届きません。そして、このフックがプラスチックの膜状の支えで幕体と接続されており、あまり捻れないため、この無印スリーブのポール以外に引っ掛けるのは難しいのです。
天頂のベンチレーター部分は、覆いを取るとこうなっていて、左側のファスナーはベンチレーターを開放するためのもの。虫のいない季節はメッシュもあけたほうが良い。つまり、虫いない=寒い=前室で煮炊き=結露しやすい=ベンチレーションを利かせたい、となりますから、煮炊きの間は、メッシュも開けたほうが良いのです。前室ですから、吹きさらしにならないから、ベンチレーターを開けてもそんなに寒くないでしょう。寒い時期に、インナーが結露でベチョベチョのほうが困ります。
右側のポールからファスナーカバーが覆っていて見えませんが、ここが入り口のファスナーです。つまり、天頂部まで入り口が開き、くるくると巻き込めばベンチレーターごと巻き取れ、天頂の覆いも取れば、ここまでが出入り口として開きます。たいへん出入りしやすくなっています。
内部から見たベンチレーター部。メッシュ状態にしてありますが、もちろんファスナーを上げれば、塞げます。左側にファスナーが見えますが、これは
手を入れて、フライシートのベンチレーターの開閉ができます。
フライシートとインナーのベンチレーターは全開(垂れ下がっていますが、ちゃんとまとめるループは有ります)でこの程度。これが、2箇所の出入り口の上部にあります。換気効率は大変よさそう。
入り口から見たインナー部。側壁を2箇所のトグルでフライから釣っており、このおかげで、側壁は垂直です。頭上空間は十分広く、大人2人には十分な空間です。
インナーは、ベンチレーター部から引き続きメッシュとなっており、内側のファスナーで布の部分を一番下まで開き、側壁の入り口側半分は全面メッシュになります。
インナーのメッシュ部のファブリックを巻いて止める部分は、上に座っても痛くないように丸いプラ部品になっています。こんなところにも細かな配慮が感じられます。このメッシュパネルですが、ここまで細かい目のメッシュパネルは、ほかのテントでは見たこと有りません。パンスト並かもしれません。かなり小さな虫もブロックできそうです。ダニとか蚤とかもブロックできるかも???。
メッシュポケットは、2箇所。これは普通です。
インナーの頭頂部には、両サイドのベンチレーターの間にランタンループがあります。
インナーの縦横ファスナーを全開にしてパネルを巻き上げ、全開にしました。前室には新聞を置いてあります。これだけの広さが有れば、十分煮炊きができます。
前室奥側のパネル。しっかり地面まであります。中央下部にはペグループがあり、
ここをペグダウンすれば、かなりの強風下でも、幕体が押されて室内側に膨らむのを減らし(強風下では、風上側が物置または煮炊きスペース、風下側が出入り口です)、煮炊きしてるときの高温になった物に触れないですむでしょう。
ガイラインは各稜線一本ですが、フライシートの2箇所に固定されています。
出入り口のフライシートも、このとおり地面とのクリアランスは極小です。さすが4シーズンテントですね。
グランドシートは、6角形のテントフロア前面を覆う仕様になっています。地面からの湿気を防ぐためですから。でも、トグルを一箇所はずすだけで、土間仕様にもできます。
ガイラインは目立つ赤白2色織り。多少きらきらしており、夜間でも見やすい。自在は三角型。
ヒルバーグのテントは、本当に良くできています。スタイカは、これで4kg弱。担ぐには重過ぎますが、設営、撤収が簡単で、フライ、インナー一体型、グランドシートも場合により一体化可能。ほんとに、惚れ惚れします。これ、いじった後で、クロノスドームとかいじると、おもちゃに見えます。「世界最強」に偽りなしですな・・・・値段も最恐ですけど・・・・・
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