ヒル・スタイカ&フットプリント

おのぶた

2012年05月13日 18:19

ヒルバーグ・スタイカ用のフットプリントを入手しました。
フットプリントをつけたままにしておくと設営が楽なので、装着をかねてレポートします。

まずは、メーカーさんのHPから



メーカーいわく「世界最強のテント」

HPには、こう書いてあります。
 「高所の山岳、岩場などペグが打てない場所でも、簡単にテントが組み立てられる自立型の二人用ドームテントです。出入り口が二つあり両サイドに荷物置き場、悪天候時の調理スペースに使える空間があるので、とても便利です。一般テント素材の5 ~ 6 倍もある引き裂き強度18kg を誇るKerlon1800 を使い、極太10mm ポールの組み合わせにより世界中のどの山でも通用する最強のテントです。大型の吸排気口が最も効率良い天井部に付けられ、愛用者から“今までで最高に快適なテントだ” と言う評価を頂いています。」

 実物を見ると、やはり、値段だけのことはあるなと実感します。質感、作り共に緻密です。

まずは、



収納袋。特にコメントなし



黄色い軽合金Yペグ14本、フットプリントの収納袋。このペグ、メーカーはスノーペグと言っています。真ん中あたりにガイラインを縛って雪に埋めろと書いてあります。一見、コールマンのジュラルミンYペグ



または、メガホーンの会社Luxeの



 と同じように見えます。
 ソリステ最強と皆さんよく言っていますが、確かに石交じりの硬い地面は、ソリステの独壇場ですけど、あくまでピンペグなので、軟弱地盤には、ソリステはからっきし駄目です。
 コールマンのジュラルミンYペグは少々硬い地面もOKだし、多少やわらかくてもOKだし、結構守備範囲が広いので気に入っています。構造上、曲がりにくいし。Jペグは先端のテーパーが片方なので、打ち込んでいくと多少角度が変わりますが、Yペグはまっすぐ入ります。
 そんなわけで、私のペグケースには、
大型テント用に、ソリステ40×4本、ソリステ30×12本、小川のプラペグ25cm×15本
小型テント用に、ソリステ20×24本、コールマンジュラルミンYペグ18本
となっています。砂地に張るときは、やはり小川のプラペグと、ダンロップR-526についてきたプラペグですね。



 床に広げ、あとはポールを3本入れるだけ、3本とも10mmとテントサイズの割りに太く、しっかりしてます。幕体のフックをポールにかけて、天頂部のカバーをして終わり。(ちなみに他社の2人用ドームテントは、ほとんど8~9mm径、同社アラック、ナロも9mm、ケロンは10mmで幕体素材もKerlon1800とスタイカと同じ)



 ポールが太いために、この時点でしっかりテンションが掛かり自立します。ポールをスリーブに差す順番は、幕のペアになるスリーブに赤、白、無印と、印がついてます。私は、無印から挿します。天頂部のフックのリードが短く、一番下になったポールにしか届きません。そして、このフックがプラスチックの膜状の支えで幕体と接続されており、あまり捻れないため、この無印スリーブのポール以外に引っ掛けるのは難しいのです。



 天頂のベンチレーター部分は、覆いを取るとこうなっていて、左側のファスナーはベンチレーターを開放するためのもの。虫のいない季節はメッシュもあけたほうが良い。つまり、虫いない=寒い=前室で煮炊き=結露しやすい=ベンチレーションを利かせたい、となりますから、煮炊きの間は、メッシュも開けたほうが良いのです。前室ですから、吹きさらしにならないから、ベンチレーターを開けてもそんなに寒くないでしょう。寒い時期に、インナーが結露でベチョベチョのほうが困ります。
 右側のポールからファスナーカバーが覆っていて見えませんが、ここが入り口のファスナーです。つまり、天頂部まで入り口が開き、くるくると巻き込めばベンチレーターごと巻き取れ、天頂の覆いも取れば、ここまでが出入り口として開きます。たいへん出入りしやすくなっています。



 内部から見たベンチレーター部。メッシュ状態にしてありますが、もちろんファスナーを上げれば、塞げます。左側にファスナーが見えますが、これは



 手を入れて、フライシートのベンチレーターの開閉ができます。



 フライシートとインナーのベンチレーターは全開(垂れ下がっていますが、ちゃんとまとめるループは有ります)でこの程度。これが、2箇所の出入り口の上部にあります。換気効率は大変よさそう。



 入り口から見たインナー部。側壁を2箇所のトグルでフライから釣っており、このおかげで、側壁は垂直です。頭上空間は十分広く、大人2人には十分な空間です。



 インナーは、ベンチレーター部から引き続きメッシュとなっており、内側のファスナーで布の部分を一番下まで開き、側壁の入り口側半分は全面メッシュになります。



 インナーのメッシュ部のファブリックを巻いて止める部分は、上に座っても痛くないように丸いプラ部品になっています。こんなところにも細かな配慮が感じられます。このメッシュパネルですが、ここまで細かい目のメッシュパネルは、ほかのテントでは見たこと有りません。パンスト並かもしれません。かなり小さな虫もブロックできそうです。ダニとか蚤とかもブロックできるかも???。



 メッシュポケットは、2箇所。これは普通です。



 インナーの頭頂部には、両サイドのベンチレーターの間にランタンループがあります。



 インナーの縦横ファスナーを全開にしてパネルを巻き上げ、全開にしました。前室には新聞を置いてあります。これだけの広さが有れば、十分煮炊きができます。



 前室奥側のパネル。しっかり地面まであります。中央下部にはペグループがあり、



 ここをペグダウンすれば、かなりの強風下でも、幕体が押されて室内側に膨らむのを減らし(強風下では、風上側が物置または煮炊きスペース、風下側が出入り口です)、煮炊きしてるときの高温になった物に触れないですむでしょう。
 ガイラインは各稜線一本ですが、フライシートの2箇所に固定されています。



 出入り口のフライシートも、このとおり地面とのクリアランスは極小です。さすが4シーズンテントですね。



 グランドシートは、6角形のテントフロア前面を覆う仕様になっています。地面からの湿気を防ぐためですから。でも、トグルを一箇所はずすだけで、土間仕様にもできます。




 ガイラインは目立つ赤白2色織り。多少きらきらしており、夜間でも見やすい。自在は三角型。


 ヒルバーグのテントは、本当に良くできています。スタイカは、これで4kg弱。担ぐには重過ぎますが、設営、撤収が簡単で、フライ、インナー一体型、グランドシートも場合により一体化可能。ほんとに、惚れ惚れします。これ、いじった後で、クロノスドームとかいじると、おもちゃに見えます。「世界最強」に偽りなしですな・・・・値段も最恐ですけど・・・・・
 



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